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この記事のポイント
- 請求書は「誰が・誰に・何の代金を・いくら・いつまでに」が一目で分かることが大切
- 宛名や金額が、取引のメールや発注書と食い違っていると確認に時間がかかる
- 普段からきちんとした請求書を出しておくことが、いざという時のスピードにつながる
ラボルの審査で見られるのは、あなた自身の実績よりも「請求書と取引先」です。つまり、請求書の作り方ひとつで、審査のスムーズさが変わることがあります。ここでは、ラボルを使うかどうかに関係なく、フリーランスとして押さえておきたい請求書の基本をまとめます。
請求書に必ず入れたい8項目
| 項目 | 書き方のポイント |
|---|---|
| 宛名 | 取引先の正式な会社名。「株式会社」の前後や支店名まで正確に |
| 発行者 | 自分の氏名(屋号があれば屋号も)、住所、連絡先 |
| 請求書番号 | 重複しない通し番号。管理がしやすくなります |
| 発行日 | 請求書を発行した日付 |
| 品目・作業内容 | 「〇〇サイト デザイン制作(10月分)」など、何の代金か分かる書き方に |
| 金額 | 税抜金額・消費税・合計金額。源泉徴収がある場合はその額と差引後の金額も |
| 支払期日 | 「2026年11月30日」のように具体的な日付で |
| 振込先 | 自分名義の口座。銀行名・支店名・口座種別・口座番号・名義 |
なお、インボイス制度(適格請求書等保存方式)の登録事業者であれば、登録番号や税率ごとの消費税額など、適格請求書として必要な記載も入れておきましょう。
確認に時間がかかりやすい不備のパターン
1. 宛名と、やり取りの相手がちがう
請求書の宛名は「A株式会社」なのに、提出したメールのやり取りは「B株式会社」の担当者と……というケースです。代理店や制作会社を経由している場合に起こりがちです。誰と契約していて、誰に請求しているのかを整理し、説明できるようにしておきましょう。
2. 支払期日があいまい
「翌月末払い」とだけ書かれていて日付がない、そもそも支払期日の記載がない請求書は、いつ入金されるのかが判断しにくくなります。具体的な日付で書くのが確実です。
3. 金額が発注内容と合わない
発注時のメールでは20万円だったのに、請求書は25万円になっている——追加作業があった場合などに起こります。追加分について合意したやり取りも、あわせて提出できるようにしておきましょう。
4. 作業内容が「一式」だけ
「業務委託費 一式」だけでは、何の取引なのかが伝わりにくくなります。案件名や対象期間を添えるだけで、ぐっと分かりやすくなります。
良い請求書・確認に時間がかかる請求書の比較
同じ仕事の請求書でも、書き方によって伝わりやすさは大きく変わります。具体的に比べてみましょう。
| 項目 | 確認に時間がかかる書き方 | 伝わりやすい書き方 |
|---|---|---|
| 宛名 | 〇〇さん | 株式会社〇〇 マーケティング部 〇〇様 |
| 作業内容 | 制作費 一式 | コーポレートサイト トップページデザイン制作(10月分) |
| 支払期日 | 翌月末 | 2026年11月30日 |
| 金額 | 合計のみ | 税抜金額・消費税・合計(源泉徴収がある場合はその額も) |
| 請求書番号 | なし | 2026-1031-01 のような通し番号 |
右側のように書かれていれば、請求書だけで「誰に・何の代金を・いつまでに・いくら」請求しているのかがすぐに分かります。これは審査の場面だけでなく、取引先の経理担当者にとっても処理しやすい請求書です。結果として、支払いの遅れや問い合わせも減ります。
源泉徴収がある報酬の書き方
デザインや原稿料など、報酬の種類によっては、取引先が源泉徴収をしたうえで支払うことがあります。この場合、請求書には次のように記載しておくと、実際に振り込まれる金額との食い違いが起きません。
- 報酬額(税抜)
- 消費税額
- 源泉徴収税額
- 差引請求額(実際に振り込まれる金額)
ポイント
源泉徴収税額の計算方法や対象となる報酬の範囲は、国税庁の案内で確認できます。分からない場合は、取引先の経理担当に「源泉徴収の対象になりますか」と事前に確認しておくと安心です。
申込み前のチェックリスト
- 宛名は正式な会社名になっている略称や担当者名だけになっていないか確認しましょう。
- 支払期日が具体的な日付で書かれているすでに支払期日を過ぎた請求書ではないかも確認しましょう。
- 作業内容と金額が、発注時のやり取りと一致している追加・変更があった場合は、合意したやり取りも用意します。
- 取引の証拠(メール・チャット・発注書)がすぐ出せるスクリーンショットでもかまいません。
- 同じ請求書を、ほかのファクタリング会社に出していない二重譲渡は重大な契約違反です。
絶対にやってはいけないこと
審査を通したいからといって、金額を水増ししたり、実在しない取引の請求書を作ったりするのは詐欺にあたる可能性があります。請求書は事実どおりに作成してください。
請求書の作り方:手書き・Excel・請求書サービスの比較
請求書を作る方法はいくつかあります。それぞれの特徴を比べて、自分に合った方法を選びましょう。
| 作り方 | メリット | デメリット | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 手書き・紙の請求書 | 道具がいらない | 控えの管理が大変、修正しにくい | 取引がごく少ない人 |
| Excelなどの表計算ソフト | 無料で自由に作れる | 計算ミスや記載漏れが起きやすい | 取引先が数社で、定型の請求が多い人 |
| 会計ソフト・請求書作成サービス | 必要な項目がそろい、計算も自動。帳簿とも連携 | 月額費用がかかるものもある | 取引先が多い人、経理の手間を減らしたい人 |
取引先が増えてきたら、会計ソフトや請求書作成サービスへの切り替えがおすすめです。宛名や振込先を登録しておけば毎回入力する必要がなく、請求書番号の採番や消費税の計算も自動で行われます。記載漏れや計算ミスが減ること自体が、取引先からの信頼につながります。
請求書の控えと記録は必ず残す
発行した請求書は、控えを必ず保存しておきましょう。あわせて、請求書を送ったメールや、取引先からの「受け取りました」という返信も残しておくと、入金が遅れたときの確認や、ラボルに取引の証拠として提出する際に役立ちます。
保存のルールにも注意
メールなどの電子データで受け渡しした請求書は、電子帳簿保存法のルールに沿って保存する必要があります。保存方法が分からない場合は、使っている会計ソフトの案内や国税庁の情報を確認しておきましょう。
普段からの「ちゃんとした請求書」が一番の対策
急いでいるときに請求書を作り直すのは大変です。会計ソフトや請求書作成サービスのテンプレートを使って、普段から必要な項目がそろった請求書を出しておけば、いざラボルを使うときにも慌てずに済みます。取引先からの信頼にもつながるので、一石二鳥です。
※ 本記事は2026年10月時点の情報をもとに作成しています。インボイス制度の記載要件など税務の詳細は、国税庁の案内や税理士にご確認ください。


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