INVOYで払った外注費、帳簿にはどう書く?|カード払いの仕訳と勘定科目を、はじめての人向けに

INVOYで払った外注費、帳簿にはどう書く? 税金・確定申告

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この記事のポイント

  • INVOYのカード払いは、「受け取る」「カードで払う」「引き落とし」の3つの場面に分けて考えるとわかりやすい
  • まだ払っていないお金は「未払金(みばらいきん)」で記録する。相手が取引先からカード会社に変わるだけ
  • 手数料3%は、外注費とは分けて「支払手数料」で記録するのが一般的
  • INVOYからは領収書・支払明細が出ないので、請求書・カード払い履歴(CSV)・メールを残しておく

INVOYのカード払いを使うと、外注費や仕入れの支払いを、カードの引き落とし日まで延ばせます。資金繰りにはとても助かるのですが、確定申告の前になって「これ、帳簿にはどう書けばいいの?」と手が止まる人も多いと思います。

私(マコト)は、外注費・仕入れの支払いにINVOYのカード払いを1年以上使っています。帳簿は弥生の会計ソフトでつけていますが、最初は「借方」「未払金」といった言葉の意味からつまずきました。

そこでこの記事では、むずかしい言葉にはその場で説明をつけながら、INVOYで払ったときの記録のしかたを、1つの例でゆっくり追いかけていきます。

先にお断り

ここで紹介するのは、個人事業主が複式簿記(青色申告の65万円・55万円控除など)で帳簿をつける場合の、一般的な記録の例です。事業の状況や会計ソフトの設定によって、使う勘定科目が変わることがあります。迷ったときは、会計ソフトのサポートや税理士に確認してください。

まずは言葉をそろえておく

仕訳の表に入る前に、この記事で使う言葉を3つだけ説明しておきます。ここがわかれば、あとの表はぐっと読みやすくなります。

ことばメモ

  • 仕訳(しわけ):1つのお金の動きを、「何が増えて、何が減ったか」の2つの面から記録すること
  • 借方(かりかた)・貸方(かしかた):仕訳の左側と右側のこと。名前の意味は気にしなくて大丈夫です。「左=増えた費用や、減った借り」「右=増えた借りや、減ったお金」くらいの感覚でOK
  • 未払金(みばらいきん):「もう使った(仕事はしてもらった)けれど、お金はまだ払っていない」ものを記録する勘定科目。いわばツケです

「借方」「貸方」は、私もいちばん混乱した言葉です。字のイメージで考えると逆に感じるので、最初は「左と右」と思っておくのがいちばんの近道だと思います。

今回の例:外注費11万円をINVOYで払う

次のような流れで考えます。数字はわかりやすくするための例です。

日付できごと
10月31日外注先のA社に仕事をしてもらい、請求書(110,000円・振込期日は11月末)を受け取る
11月5日INVOYでカード払いを申し込む。手数料は3%で3,300円(自分で負担)。カードには合計113,300円が請求される
11月中INVOYがA社へ110,000円を振り込む(A社から見ると、いつもどおりの振込)
12月10日カードの引き落とし日。口座から113,300円が引き落とされる

INVOYの公式FAQでは、手数料は1万円以上なら支払額の3%、1万円未満なら一律300円です。自分が手数料を負担する場合、振込手数料もこの決済手数料に含まれると案内されています。

この流れを、3つの場面に分けて記録していきます。

場面1:請求書を受け取ったとき(10月31日)

借方(左)金額貸方(右)金額
外注費110,000未払金(A社)110,000

A社に仕事をしてもらったので、外注費(費用)が増えました。でも、お金はまだ払っていないので、右側は未払金(A社へのツケ)です。

ここは、INVOYを使っても使わなくても同じです。仕入れの場合は「仕入高」と「買掛金(かいかけきん)」を使うのが一般的です。

ポイント:費用は「仕事をしてもらった日」に入れる

費用は、お金を払った日ではなく、仕事をしてもらった(物を受け取った)日の分として記録するのが基本です。これを「発生主義」といいます。カード払いで支払いが年明けになっても、仕事が年内なら、その年の経費になります。

場面2:INVOYでカード払いしたとき(11月5日)

借方(左)金額貸方(右)金額
未払金(A社)110,000未払金(カード会社)113,300
支払手数料3,300

ここがINVOYならではの場面です。起きていることは2つあります。

  1. A社へのツケがなくなるINVOYがA社へ払ってくれるので、A社への未払金110,000円は消えます(左側に書いて減らします)。
  2. そのかわり、カード会社へのツケができるカードで決済したので、今度はカード会社に113,300円を払う約束ができます(右側に書いて増やします)。

つまり、ツケの相手が「A社」から「カード会社」に変わっただけです。差の3,300円が、INVOYの手数料です。

手数料は、外注費に混ぜずに「支払手数料」として分けて記録するのが一般的です。分けておくと、1年でINVOYの手数料にいくら払ったかがすぐにわかります。

場面3:カードの引き落とし日(12月10日)

借方(左)金額貸方(右)金額
未払金(カード会社)113,300普通預金113,300

口座からお金が出ていき、カード会社へのツケがなくなりました。これで、この取引の記録は終わりです。

カードの引き落としでは、ほかの買い物と合わせた金額がまとめて引き落とされることが多いです。カードの利用明細で、INVOYの分の金額を確かめておきましょう。

3つの場面を1枚の表で見る

日付場面借方(左)貸方(右)ひとことで
10/31請求書を受け取る外注費 110,000未払金(A社) 110,000A社にツケができる
11/5INVOYでカード払い未払金(A社) 110,000
支払手数料 3,300
未払金(カード会社) 113,300ツケの相手がカード会社に変わる
12/10カードの引き落とし未払金(カード会社) 113,300普通預金 113,300ツケを払い終わる

最後まで終わると、A社への未払金も、カード会社への未払金も0円に戻ります。経費として残るのは、外注費110,000円と支払手数料3,300円です。

手数料を「先方負担」にした場合

INVOYでは、申込画面で手数料を自分(当方)が負担するか、取引先(先方)が負担するかを選べます。公式FAQでは、先方負担にすると手数料を引いた金額が取引先に振り込まれると案内されています。

この場合、自分が手数料を払うわけではないので、場面2の「支払手数料」の行はなくなります。ただし、先方負担は必ず事前に取引先と合意してから使うように、とも書かれています。勝手に先方負担にすると、取引先からは「請求額より少なく振り込まれた」と見えてしまうので注意してください。

残しておきたい書類は3つ

INVOYのカード払いでは、INVOYから領収書や支払明細は発行されません(公式FAQより)。そのため、帳簿の裏付けになる書類は、自分で残しておく必要があります。

残すものどこで手に入る?何の証拠になる?
取引先の請求書取引先から受け取ったもの(INVOYにアップロードしたもの)外注費の金額と内容
カード払い履歴(CSV)INVOYの「受取/支払い一覧」→「ダウンロード」いつ、いくらをカードで払ったか
INVOYからのメール「振込依頼が完了しました」「振込手続きが完了しました」申込みの内容と、振込が終わったこと

これに加えて、カード会社の利用明細も、引き落とし額の確認に使えます。メールやPDFで受け取った請求書は、紙に印刷するだけでなくデータのまま保存しておくのが原則です(電子帳簿保存法)。

私がやっていること

私は1社あたり10万円前後の請求書を、複数の取引先にINVOYで払っています。件数が増えると「どの請求書をどのカードで払ったか」がわからなくなりやすいので、請求書ごとに記録を残すのが大事だと感じています。

よくある間違い

間違いどうなる?正しくは
引き落とし日に、113,300円をまとめて「外注費」にする手数料が外注費にまざり、年をまたぐと経費の年もずれる外注費は仕事をしてもらった日に、手数料は分けて記録
請求書を受け取った日と、引き落とし日の両方で「外注費」にする同じ外注費が2回入り、経費が多すぎる2回目以降は未払金を減らす記録にする
カード払いを「借入金」として記録する借金があるように見えてしまうカードの支払いは未払金で記録するのが一般的

確定申告の前にチェックしたいこと

  • 未払金の残りは合っているか:12月に決済して、引き落としが翌年1月になるものは、年末の時点でカード会社への未払金が残っているのが正しい状態です
  • 支払手数料の合計:1年間のINVOYの手数料が、経費に入っているか確かめます
  • 外注費が二重になっていないか:INVOYのカード払い履歴(CSV)と、帳簿の外注費を見比べます

消費税の区分は確認を

消費税を納める課税事業者の人は、手数料の消費税の区分(課税・非課税など)によって計算が変わります。会計ソフトの設定や、税理士・税務署の案内で確認してください。消費税を納めない免税事業者の人は、まずは金額を正しく記録できていれば大丈夫です。

まとめ

INVOYのカード払いの記録は、「受け取る」「カードで払う」「引き落とし」の3つの場面に分けると、むずかしくありません。

  • 請求書を受け取ったら、外注費と未払金(取引先)
  • INVOYで払ったら、ツケの相手がカード会社に変わる。手数料は支払手数料で分ける
  • 引き落としの日に、カード会社への未払金を普通預金で払う

支払いを延ばせるのはINVOYの大きな良さですが、記録がぐちゃぐちゃだと、確定申告の時期に困ります。最初の1件だけでも、この記事の表を見ながら丁寧に入れてみてください。2件目からは、同じ形のくり返しです。

INVOYのしくみや手数料そのものについては、INVOYカード払いを1年以上使ってわかったことにまとめています。

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※ 当サイトは金融機関・税理士ではなく、記事は運営者の体験と公開情報をもとにした一般的な情報です。特定のサービスの利用をすすめたり、審査の結果や効果を保証したりするものではありません。手数料や条件は変わることがあるため、最新の内容は各公式サイトで、税金や契約についての判断は税務署・税理士などの専門家にご確認ください(免責事項)。

※ 本記事の手数料・書類の情報は、2026年10月時点でINVOY公式のよくある質問で確認できた内容です。仕訳は個人事業主の一般的な例で、使い方・感想は運営者個人の体験です。実際の会計処理は、会計ソフトのサポートや税理士などの専門家にご確認ください。

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